【3つのポイント】
・SDGsを共通言語とした公民連携
・まちと人の健康づくりに取り組む
・「SDGs未来都市」「自治体SDGsモデル事業」に選定
2015年に国連総会で定められた17の「持続可能な開発目標」、通称「SDGs」。日本でも政府と企業が一体となって持続可能な社会づくりに取り組んでいます。
そんなSDGsの推進に取り組んでいるまちが大阪にあります。それが富田林市(とんだばやしし)です。
大阪府の南東部に位置する富田林市は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定される寺内町を有する中世の歴史が残るまち。
同市は2019年7月、「富田林版SDGs取組方針」を策定するなどして、SDGs推進に取り組み始めます。同方針ではSDGsを共通言語とした公民連携、及び、多様なステークホルダーとの連携・協議によるまちづくりが掲げられました。
翌年2020年3月には、健康とパートナーシップをテーマとした「富田林発!『商助』によるいのち輝く未来社会の実現プロジェクト」を開始。
主軸となる市民向け介護予防・健康ポイント事業は、市民に運動力を計測する「活動量計」を貸与し、これを市内の店舗や施設に設置されたリーダーにタッチすると景品と交換できるポイントを付与するといったものです。
ここには店舗の利用者を増やすだけではなく、リーダーから得た情報を新たな政策の立案に役立てる狙いがあります。
この取り組みが評価され、同市は内閣府より「SDGs未来都市」、および「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。
その後も富田林市は、民間企業と連携して業務改善を促進するGovTech(ガブテック)を導入するなど、人とまちが健康になるための取り組みを積極的に進めています。
人の健康とまちの健康を同時に担保する、一挙両得の施策ですね。
参考書籍『SDGs×公民連携 先進国に学ぶ課題解決のデザイン』(高木超著 / 学芸出版社)
▼大阪府富田林市公式ホームページ▼

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