【3つのポイント】
・格安フレーム台頭により売上低迷
・2000年から再ブランディング開始
・自治体と地元企業が一致団結
「めがねのまちさばえ」が広く世間に浸透している福井県鯖江市の眼鏡生産量は、現在、国内シェアの約96%を占めているといいます。しかし、その歴史の裏側には自治体と企業の隠れた努力がありました。
鯖江市で眼鏡づくりが始まったのは1905年、戦後の高度経済成長の中で眼鏡の需要が急増し、1981年にはチタンフレームのメガネ製造技術を確立、眼鏡の産地として世界に知られるようになりました。
ところが、中国メーカーの低価格フレームや低価格ショップの普及により、1992年をピークに生産量が落ち込みます。
この状況から脱却するため、2000年ごろから自治体と経営者が一丸となった鯖江ブランド再建が始まりました。
地元のメーカー20社以上が参加する産地統一ブランド「THE291(ザ・フクイ)」は、日本の技術でしかつくれない独自のデザインや職人の手で仕上げた高品質フレームをアピールすることで、「めがねのまちさばえ」の地位を不動のものにしました。
近年では有名デザイナーとのコラボしたり、アパレルブランドと提携して「東京ガールズコレクション」で新商品を発表するなど、精力的に眼鏡の魅力を発信しています。
鯖江ブランド衰退の危機が迫った時、自治体と企業がいち早く手を取り合い、一つの同じ目標に向かって団結できたことが復興の大きな要因になったのではないでしょうか。
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