2023.04.26
イシダテックを選んだ理由を教えてください! 〜イシダテックインタビュー社員編〜
食品・医薬品関連製造機械をオーダーメイドで企画・設計・製造するメーカーである株式会社イシダテック。同社は昨今、noteでの情報発信や新しい働き方の導入に力を入れて取り組んでいます。
前編では、石田社長から社員採用への想いや働きやすい環境づくりについて伺いました。
▼社長編はこちら▼
社員に合った働き方を模索する~イシダテックインタビュー社長編〜
後編では、茜さん(メインインタビュアー)がイシダテックの社員さんたちに入社のきっかけや社長の「ここを直してほしい!」を、本音で語っていただきました。
社員はなぜイシダテックを選んだのか?
イシダテックを選んだ理由 〜中田さんの場合〜
茜:
まずはみなさんがイシダテックに就職しようと思った理由をお聞きしてもよろしいですか?
中田さん:
私なんかはイシダテックが取り組んでいた事業に惹かれて入社した口です。
スイスの発明家が開発した革新的な技術を日本に導入するため、スイスの会社とジョイントベンチャーを立ち上げてたのですが、そこにエンジニアとして関わりたいと思い、入社を決めました。
茜:
実際に入社してみて感じたことなどはありますか?
中田さん:
非常に申し上げづらいのですが、時代が昭和で止まってるような印象を受けました(笑)。社内のシステムもそうですし、お客さまとのやりとりも紙、口頭、電話。メールもほとんど使いません。
私が前に勤めていた会社は社員が2,000人くらいいる東京の大企業でしたので、なおさらギャップに驚かされました。ただ、最近ではIT化、効率化に取り組んだことで、だいぶ改善できたと思います。
茜:
「自分の手で会社を変えていくおもしろさ」のようなものもありますか?
中田さん:
そうですね。以前勤めていた会社のように、会社の規模が大きくなると一社員が声を上げても上まで届かないことが多いです。でも、イシダテックは課題提起するとすぐに動いてくれます。なにより、社長が率先して取り組んでくれるのが嬉しい。
茜:
社長が率先してくれるのは心強いですよね。ただ、そうやって新しい仕組みや技術を導入する過程で反対の声は出ませんか?
石田社長:
まあ、最初こそみんな抵抗しますが、始めてしまえば案外すんなり馴染むものです。
社内にプロジェクト管理システムを導入した時も、「これを入力するのが仕事になりませんか?」とか言われましたが、蓋を開けてみれば、文句を言っていた人のほうが活用してくれていたりしてね。
イシダテックを選んだ理由 〜渡邊さんの場合〜
茜:
新卒で入った渡邊さんいかがですか?
渡邊さん:
私は就活でお世話になっていた方から、「おもしろい社長がいるよ」とお話をいただいて、石田社長と会うことになったのがイシダテックとの出会いです。
茜:
会社より社長を先に知ったんですね。社長の第一印象はどうでしたか?
渡邊さん:
「ものすごく熱い人」でした。もう、内容が頭に入ってこないくらい、とにかく押しが激しかったことだけ記憶にあります。「私と一緒に会社を変えていきましょう!」と。
他の会社とかって、「来たければ来てもいいよ」みたいな上から目線が多いじゃないですか。こんなにお願いされるとは思っていなかったので衝撃でした。
石田社長:
技術系の会社なのに肝心の技術者が不足していて、早くどうにかしなきゃなって焦っていた時期ですね。渡邊さんはエンジニアとして採用したのですが、会った瞬間に「うちに来てほしい!」と思いました。
茜:
石田社長はなぜそこまで渡邊さんを気に入ったんですか?
石田社長:
私の基本的な考えとして、「好きこそ物の上手なれ」があります。渡邊さんは機械好きの極地にいるような人でした。
面接にあたり、「アピールできる材料があったらぜひ持参してください」とお願いていました。こっちとしては写真とか資料のレベルでよかったのですが、渡邊さんは自分で直した古いレコーダーを持ってきてくれたんですよ。
これがなんと重さ20キロくらいあるどデカい代物! 彼の肩が外れてしまうんじゃないかって心配になりました(笑)
茜:
すごいインパクトですね! 渡邊さんは、なぜそれをチョイスしたんですか?
渡邊さん:
ギリギリ持っていけそうなのがそれだったからです。やっぱり、本物を見ないと魅力が伝わらないと思って。ただ、今思うとよくあれを担いで行けたなって(笑)
イシダテックを選んだ理由 〜中原さんの場合〜
石田社長:
たしか、中原さんにも熱烈なラブコールをしていましたよね?
中原さん:
私は純粋にイシダテックの仕事がおもしろそうだなと思って……。
石田社長:
ええっ! 私のラブコールが響いたからじゃなかったんだ(笑)
茜:
中原さんは、イシダテックの仕事のどんなところが「おもしろそう」と感じたんですか?
中原さん:
自分のつくったものでお客さまの悩みを解決できるところですね。
石田社長:
中原さんに関しては、「自分は大樹のような存在になりたいです」ってアピールしてくれたのが印象に残っています。「今は小さい苗だけど、でっかくなって他の人を守れるようになりたい」って。
おじいさんが言っていた言葉らしいんですけど、中原さんのような若い方からそんな言葉がでるとは思わなかったので俄然興味が湧きました。
中原さん:
そんな話もしていましたね。お恥ずかしいです。私が社長に言われて印象に残っているのは「食品製造業にイノベーションを起こそう!」という言葉です。
茜:
イノベーションを起こそう! 素敵ですね。
石田社長:
イノベーションというと聞こえはいいかもしれませんが、食品産業は生産業の中ではとくに遅れているんですよ。いまだにカメラやロボットの活用が少なく、制御もPCベースのコントローラが増えてきた中、PLCオンリーで……あ、PLCというのは昔からある一種の制御用コンピュータのことです。
渡邊さん:
「Aが実行された後はBが実行される」みたいに、出てくるものが確実なところは非常に優れています。ただ、昨今は「これじゃなきゃいけない」というのはなくなりつつありますね。
中原さん:
6、70年前の知識でプログラミングができて装置としては成熟しているのですが、逆に私たちの世代になると、わざわざ勉強しないと使えなくなってしまっています。
一同:
そうそう!
茜:
機械の話をしたらすごく盛り上がってる! やっぱりみなさん機械がお好きなんですね(笑)
イシダテックを選んだ理由 〜笹岡さんの場合〜
石田社長:
笹岡さんはこの中では一番新しい感じだよね?
笹岡さん:
そうですね。私が入社したのは22年の1月なので、ちょうど1年経ったばかりです。転職サイトからイシダテックを知りましたが、入社の決め手は場所でした。
妻が静岡出身の人なので、結婚を機にこちらへの引っ越しを考えていました。その時、ちょうど目に止まったのがイシダテックでした。
石田社長:
プラス釣りが好きだもんね。
笹岡さん:
そうですね。会社のある焼津は海が近くて、よく釣りに行っています。
茜:
石田社長、社員さんのことよく覚えてますね。
石田社長:
むしろ、こんなことしか覚えてないです(笑)
茜:
みなさんのお話から石田社長の熱血漢ぶりが伺えました。せっかくなので、みなさんが石田社長に抱いている印象をお話ししていただければと思います。
石田社長に物申す!
茜:
できれば良いところだけではなく、悪いところや「石田社長に直してほしいところ」も、ありましたらこのタイミングでぜひ。
石田社長:
お手柔らかにお願いします!
中田さん:
では、私から。良いところはやっぱり、アグレッシブで恐れずにさまざまなことへ挑戦していく姿勢です。経営を長くやっていると、事業を守るために変化を拒む経営者の方も多いと聞きます。
石田社長はその真逆。リスクを取ってでもどんどん変化していこうというタイプで、一緒にやっていて楽しいです。
その反面、危なっかしいというか、新しいものを見つけたらすぐに飛びついちゃって、力が分散してしまう印象もあります。短所ではないですが、アグレッシブさの裏返しであるのかなという感じです。
石田社長:
いやあ、まったくその通りです(笑)
新しいことを始めると、そっちにばかり気を取られてしまいますね。成熟させるべき技術への投資が減ってしまって、蓋を開けてみれば何も進んでないみたいなこと、よくあります。反省です。
茜:
(みなさん、すごい頷いてる……)
中原さん:
そうですか? 私はむしろ、社長は完璧だと思います。口だけではなく自ら実践して行動で見せてくれる。一緒に仕事をしていてすごく楽しいです。
中田さん:
「やれ」とは絶対に言わず、「一緒にやっていこう」ですもんね。自分でやれることはどんどん進めていく。
会社の資料とかも半分以上社長がつくってくれます。食堂の使い方とか、この会議室の利用ガイドラインも社長のお手製です。
中原さん:
ですので、私から見て直してほしいことはないです。
一同:
おー!
石田社長:
(素直に照れる石田社長)
石田社長:
じゃあ、次は渡邊さんいこう! 悪いところだけでもいいよ。
渡邊さん:
悪いところですか……。「無茶振りの多いところ」ですかね。思いつきで「これやろうよ!」とか言ってくるところ、びっくりします(笑)
でも、上の立場の人が揺さぶってくれないと技術は発展していかないと思います。「良いところ」とは言い切れませんが、会社になくてはならない人物かなと。本当に、スティーブ・ジョブズみたいな感じ。
茜:
焼津のスティーブ・ジョブズ!
渡邊さん:
思いつきで話しているように見えて、ちゃんと話の芯が通ってるんですよね。私なんかは、どっちかっていうとボヤッとしているほうなんで。見ている世界が違うな、といつも思っています。
石田社長:
おいおい、今年のボーナスはいくら払えばいいんだ……(笑)
石田社長の性格が伺える「年末ペンキ塗り事件」
笹岡さん:
私はタスクを溜め込まないでどんどん処理していくところはさすがだなと思っています。思い立ったが吉日というか、目に入ったらやらずにはいられないところとか。
ただ時々、そのスピード感に「ついていけないかも」と思ってしまうこともあります。直近だと年末の壁の件が……。
一同:
あぁー。
茜:
みなさん、すごい共感していますね。「年末の壁の件」とはいったい……。
笹岡さん:
去年の年末に社内の大掃除をしましてね。思っていたよりも掃除が早く片付いちゃったんですけど、そしたら社長が突然「壁が汚いからペンキで塗ろう!」と言い出したんです(笑)
石田社長:
大掃除を半日かけてやる予定だったんですが、開始から1時間くらいでほとんど終わっちゃったんですね。ただ掃除中に設計室の壁を見たら、なんか汚いなあって思って。
ノープランのまま渡邊さんとホームセンターに向かいました(笑)
中田さん:
スピード感がすごかったですよね。ペンキの色とかもホームセンターに向かう車の中で決めていましたし。
中原さん:
たしかに驚きましたが、終わってみればやってよかったかも。
石田社長:
なんやかや文句言いながら、みんなちゃんと私の始めたことについてきてくれる。私がやりすぎないか見張っているだけかもしれませんが、そうやってセーブしてくれる社員がいるから、大きな失敗をせずにいられるかもね。
茜:
いいですよね、みんなでフォローし合う感じが。直してほしいところを素直に言える関係も素敵です。
社長がイシダテックを愛する理由
茜:
ところで、また石田社長がイシダテックに入った理由を伺っていませんでした。もともとイシダテックを継ぐつもりだったんですか?
石田社長:
「継ぐつもりだったか」と聞かれるとなんとも言えませんが、ずっとイシダテックの仕事に魅力を感じていましたね。
理由は二つあって、一つはやはり、ものづくりが好きだったこと。
幼い頃からものづくりへの関心はありました。イシダテックの創業者である祖父によく遊んでもらっていた影響もあるかな。「自分のつくったものが誰かの役に立つってすごい!」と刷り込まれた感じです。
もう一つは、大学生時代の恩師が言っていた、「歴史的、文化的、宗教的背景に関係なく不断に生きていけ!」という言葉。
世の中、目まぐるしい勢いで変化していますよね。人間の筋肉や脳の機能をマシンで拡張する試みもおこなわれていますし、この先、いろいろなモノの境がなくなったり、体の大部分が機械に取って代わられる未来が訪れるかもしれません。
ただ、文化がいくら変わっても、技術がいくら進歩しても、生物である以上、「食」に関わる器官はずっと残るんじゃないかと思っています。
「ものづくり」と「食」、その両方に関係するのが、まさにイシダテックの仕事だったというわけです。
茜:
そんな理由があったんですね。素敵なお話しありがとうございました。最後に石田社長、記事を読んでくださった方に一言お願いします。
石田社長:
イシダテックに興味を持っていただいた方、私たちと一緒に食品製造業界にイノベーションを起こしましょう!
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