2022.08.17
東京で培ったビジネスのノウハウを地元で活かす | フジ物産アスリートキャリアサポート担当 山本さんインタビュー
今回、静岡みんなの広報は、アスリートのセカンドキャリア支援事業である「Ath-up」をスタートしたフジ物産にインタビューをしました。
フジ物産に入社して二ヶ月になる山本さんは、転職するにあたって静岡と東京の企業で迷っていたそうです。山本さんがフジ物産を選ぶ決め手となった要因はなんだったのでしょうか?
地元静岡でベンチャー企業の経験を活かせるなら
【山本さん】
僕は出身が静岡市です。高校まで静岡に住んでいて、大学進学で関東に行ってそのまま東京の会社に就職しました。
東京でトータル6年働きました。この1年半ほど静岡からリモートで仕事をしていましたが、それ以前から地元の企業で働きたいという気持ちはありました。
転職を考えた時、フジ物産と東京の企業で迷いました。東京の会社でリモートで働くという選択肢も持っていました。しかし、面接を受けた後にはすでにフジ物産一本に決めていました。決め手となったポイントは大きく分けて二つあります。
一つはやはりAth-upがあったからです。僕は幼少期から現在までサッカーに打ち込んでおり、前職ではスポーツ業界に関わっていたこともあります。この経験を活かせる場所を探していたのです。アスリート支援は将来、独立してやってみたいとも考えていました。
そんな時、パワーのあるフジ物産という会社が本気で事業を開始したことは、とても良いタイミングではないかと思いました。
もう一つは、フジ物産という会社が純粋に素敵な会社に思えたからです。べつに社長が隣にいるからお世辞を言っているわけではありませんよ(笑)
会社に伺って雰囲気や取り組みの様子を見ていたら、「ここで働きたい」という思いが強くなっていきました。地域の人や社員に愛されている会社だと感じられたのです。
決め手は「静岡だから」
やはり、「静岡だから」は大きな決め手です。静岡は東京と比べれば、住むにしても生活するにしてもコストが抑えられますし、食事が美味しいのも魅力です。東京は人気店に行列ができていて、ちょっといいものを食べるには財布と相談しないといけないこともあります(笑)
人柄が温かい人も多いとも言われますよね。気候が穏やかだからでしょうか。また、共同体意識が強いといいますか、友達や知り合いが中心になって町をつくっている感覚があります。友達が経営している飲食店にもよく行きますね。
あとこれはちょっと偏った意見かもしれませんが、社会人サッカーの練習環境もとてもいいです。練習がちゃんと行われている感覚があります。東京で所属していた社会人サッカーチームの練習開始は夜の10時からとかなんです。
それでもみんな仕事終わりが遅かったり、移動が大変だったりして、練習に6人しか来ないなんてこともよくあります。
僕が今所属している静岡のチームだと練習は19時からで、平日でも多いと30人ぐらい人が来るんですよ。
やっぱり静岡は生活リズムが朝方なんですよね。仕事の始業も8時台が多くて、終わるのもちょっと早い。東京だと10時ぐらいから会社が始まって、21時まで仕事をしていることが普通な感覚もあります。
朝と夜が早いだけで健康的な生活を送れている感じがします。仕事後の時間を家庭や趣味に使えるのもいいですね。
ベンチャー企業と静岡の老舗企業とのギャップ
【山本さん】
新規事業に関わっているからかもしれませんが、今取り組んでいるAth-upの業務体系はベンチャー企業の仕事様式と重なる部分がたくさんあります。
提携先とともに事業を組み立てていくところには、ベンチャー企業で働いた経験がとても役に立っていると感じています。ベンチャーで培った経験やノウハウこそが自分の価値だと思っていたので、とても気持ちよく仕事できています。
これはひとえに、フジ物産の器の大きさがあってのことではないかと思います。新しいことにチャレンジさせてくれる空気感や環境が、もともとフジ物産にあったんでしょう。これは社長が言っているように、昔から能動的に事業を切り開いてきたから根付いた文化ではないでしょうか。
【山﨑社長】
山本くんのお話を聞いていて思い出したことがひとつ。以前、若い女性の経営者さんから「フジ物産は老舗なのにベンチャー企業みたいですね」と言われたことがあります。とても嬉しかったですね。
山本くんは、私たちが今から勉強しても追いつけない量の経験や知識を持ってきてくれました。同じコト・ヒトだけやっていると、どうしても事業の広がりに限界がきます。ときどき新しい事業にチャレンジしたり、外の人を取り入れることで、人脈やノウハウは格段に広がっていくと考えています。
とくに山本くんは遅れに危機感のあったジャンルの情報をたくさん持ってきてくれて、それはもう……。彼の背中に天使の羽が見えましたよ(笑)
【山本さん】
恐縮です。まだまだ未熟なので、これからも精進していきます。
【山﨑社長】
山本くんみたいに東京で一度戦った経験のある人材を、静岡の企業に逆輸入するのも大切ですよね。
そのようなことを理論的にはみなさんも理解しているはずですが、多くの会社はなかなか採用に踏み切れないのかもしれません。方向性のすり合わせに時間がかかったり、社員間の意識差に摩擦が起きる可能性もあるじゃないですか。自分達のやっていることが脅かされるという恐怖も。
しかし新規事業に関わってもらうかぎりでは、まったく違和感がありません。また、そこに関わってくれる山本くんのような人材が新しい情報をどんどん引っ張ってきてくれるので、フジ物産の転機になっているようにも思えます。
【山本さん】
もう一つ、フジ物産に入ってみて驚いたことがあります。事業のスピード感がとても速いんです。
老舗企業だから意思決定のプロセスが長くて、事業の動きがゆっくりかと思っていたのですが、そんなことはまったくありませんでした。Ath-up事業についても、とてもテンポ良く始まりました。
たとえば、仕事の効率化のために前職で使っていたクラウドツールの導入を山﨑社長にお願いしたら、二つ返事で導入が決まったことがあります。ツールを何度か使った社長が、「これ、使いやすいですね」と当たり前のように言ってくれたんです。
もちろん、すべての企業がそうとはかぎりませんが、東京で培ったビジネスのノウハウは地元でも活かせるのだなと感じました。
ただ、僕の同年代で地元に戻ってきている知人はあまり多くはありません。やっぱり大学が県外だと、そのまま向こうで就職してしまう人も多いみたいです。特別な事情がないと戻ってくることもありません。
しかし、フジ物産のように活躍の場をきちんと用意してくれる企業があることを知れば、静岡に帰ってきたくなる人も増えるのではないでしょうか。
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