Column

取材班コラム

2024.04.03

茜さんがインタビューの流れを解説

LEAPHコラムをお読みいただき、ありがとうございます!

今回は私がインタビュアーを務める「静岡みんなの広報」を例に、インタビューの流れや気をつけているポイントを公開します。

【静岡みんなの広報の記事はこちら】

https://note.com/shizuoka_pr

取材依頼

まずは取材したい企業を探します。企業探しは、事業の規模だけではなく、地域に対する取り組みや経営者の考え方が大事な指標となります。

以前、参加したセミナーの最後に、主催企業の社長がサプライズで挨拶に来られたことがあります。その際、名刺交換のタイミングで取材の申し込みをさせていただきました。

なぜ依頼をしたのかというと、そのセミナーの運営をされていることに意外性を感じたからです。こんな企画を立てられる企業の社長がどんな方なのか、非常に興味を引かれました。

こちらから取材を申し込む以外にも、取材先をご紹介いただいたり、推薦していただいたりすることもあります。「メディアに紹介したい!」と思っていただけるのは大変光栄です。できる限り対応させていただきます。

下調べ・ヒアリング

取材が決まったら企業研究を始めます。

当日のインタビューに備え、調べてわかる情報はなるべくキャッチします。また、その企業が過去に取材を受けたことがあるようでしたら、質問内容が重複しないように記事を読み込みます。

企業の方との挨拶の意味も込めて、事前にヒアリングの時間を設けることもあります。

こうして調べていく中で、企業の魅力や記事を通して伝えたいことが定まってきます。あとはそれを最大限引き出すための質問を考えていきます。

質問内容の送付

質問内容が固まったら先方へ送付します。しかし、それらはあくまでも質問“例”でしかありません。

なぜなら現段階では、私たちが送った質問内容と取材先の企業が伝えたいことがマッチしているかわからないからです。

当日インタビューしてみたら、より魅力的なポイントが見つかり、質問の方向性が変わることもしばしば。そのことは先方にもお伝えしておきます。

なので、この段階ではふわっとしていても大丈夫です。

インタビュー当日

取材先に着いたらまずはご挨拶から。

じつはこの挨拶も重要な意味を持ちます。インタビュイーの経歴やホットなトピックについて雑談を通して知ることで、人柄を知ることができます。また、会話のテンポを掴む目的もあります。

いざ、インタビュー!……の前にも、もうワンステップ。

弊社のメディアの概要や取材の目的、公開の時期はいつ頃で、どんな人が読む記事なのか等、基本的な情報をあらためて共有します。

事前に方向性をすり合わせておくことで、スムーズにインタビューを進められるのです。

録音機を回したら、ここからの主役はインタビュイーです。傾聴を心がけ、先方が気持ちよく話せるように時々アシストし、ご本人が使う言葉を引用して深掘り質問を投げていきます。

この時、事前に送ったインタビュー質問内容はチェックしていきますが、先ほども少し説明したように、あくまでも“例”です。

質問の流れは当日のお話の展開に合わせて前後することもありますし、もっと深掘りできそうなテーマがあれば、いくつか削ってしまうこともあります。対応力が求められる場面です。

インタビュー中には写真撮影もします。自然な笑みが引き出せるよう、話し方を工夫しています。

90分ほどお話を伺い、最後に印象的だった事柄を振り返ってインタビューを終えます。

振り返り

毎回取材先に合わせた質問を考えるのは大変ですが、向き合った分だけ得られるものも大きいです。インタビューを終える頃には、その企業の一員になったかような親密さを感じることも。

しかし、だからといって満足してはいけません。インタビューは常にアップデートされていくべきだと、私は考えます。

これからも反省と改善を繰り返し、より良いインタビュー、より良い記事づくりに取り組んでいきます。

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