2023.03.02
【462点のロゴ案・4453件の投票数】静岡市の水産物をブランディング | 静岡市水産振興課「しずまえ」
■支援内容
・プロジェクト企画・運営・実行支援(キャンペーン事務局)
・特設ページ制作、投票データ集計
・キャンペーンポスターデザイン、鉄道広告
・ブランディング動画制作 等
<静岡市水産漁港課 しずまえ振興係より>
「しずまえ」とは静岡の海沿いの地域(用宗、清水、由比・蒲原)を指します。ここで獲れる美味しい魚介類は「しずまえ鮮魚」と呼ばれ、県外の老舗料理店からもご指名が入るほどの人気を誇っています。ところが今までは、一部のツウにしかその名前が知られていませんでした。
しずまえをもっと多くの方に知ってほしい!
そんな問題意識のもとに持ち上がったのが、今回のロゴ募集と投票のキャンペーン企画でした。LEAPHさんにはロゴの公募キャンペーンとPR動画の撮影・制作を依頼させていただきました。
知られていないのがもったいない!
私たちは静岡市の食文化の情報発信と水産業の活性化を目的として、しずまえを広めていく活動を始めました。
身近にこんな美味しいお魚があるというのに、知られていないのはもったいない。
具体的にはSNSやメディアで情報発信をおこない、しずまえに興味を持つ人を増やして「静岡の水産物は美味しいんだよ」というアピールをしています。また、水産業を始めとする地域(漁業、流通業、加工業、小売業、飲食業、観光業、地域活動など)の様々な団体、人が活性化するよう働きかけています。
ロゴのキャンペーン企画が採用された理由
令和元年度にしずまえ三地区合同で勉強会を開催しました。
その際、出席者から「三つの地区がバラバラなロゴを使っていていいのか?」との意見が出ました。それまでは各地区が違ったロゴを使って宣伝をしていました。しかし、漁業関係者の間でブランドイメージが統合されていないのは問題かもしれないと考えました。
くわえて、宣伝の場は主に飲食イベントでしたが、コロナ禍でことごとくイベントが中止になってしまい、「このままではいけない!」という意識が高まりました。
そこで手始めに、しずまえのイメージを統合するべく、ロゴ制作プロジェクトが動き始めました。
ポスターやプロジェクトの反響
ロゴ募集ポスターの「トロトロしてると締め切るぜ!」には大きな反響がありました。「見たよ!」とか「私も応募してみようかな」と、多くの方からお声がけいただきました。
県外の方からも作品の応募があったことには驚きました。しずまえの魅力をあらためて実感することができましたね。市民投票についても「WEBで簡単にできていいね!」と好評でした。
結果として、462点の作品が集まり、4453票の投票をいただきました。想定していた以上に多くの方々に関わっていただけて、キャンペーンを通じて今まで「しずまえ」を知らなかった人にも知ってもらういい機会になりました。
ロゴが決まってからの変化
ロゴが決まったことで、関係者の方々の間でも意識が統一された感じがします。同じ旗を掲げるチームのような一体感が生まれました。
また、しずまえの認知度が一気に上がり、興味を持ってくださる方も確実に増えました。以前、しずまえのロゴが見られるのは一部のスーパーマーケットだけでしたが、ロゴのプロジェクトが話題となり、多くの鮮魚売場で扱っていただけるようになりました。
ありがたいことに、今までは関わることのなかったパン屋さんやお弁当屋さんからもお声がかかるようになり、コラボ企画もどんどん始まっています。
少し前になりますが、一ヶ月限定で天神屋さんからしずまえ弁当を販売したり、駿河ブルーラインさんとキーワードラリーをおこなったりもしています(※イベントはすでに終了しています)。
どちらも非常に好評だったようで、今後さらなる展開も予想されます。
プロモーション動画の利用と反響
しずまえブランドを象徴するロゴマークが決定し、これを機に全国に向けて魅力を発信いていきたいと考えました。昨今ではインターネットやSNSの影響力が大きくなっているので、動画にしたら目に付く機会も増えるのではないかと、作成を依頼しました。
動画を公開してから、「行ってみたい!」「食べてみたい!」とのお声をいただいています。実際に現場で働いている方の声や想いを聞けたのが大きかったみたいです。人に焦点を当てた動画でなければ、これほどの反響はなかったかもしれません。さすがLEAPHさんという感じです(笑)
働いている人たちの魅力が伝わりやすいということもあり、東京にある静岡県移住相談センターでも使わせていただいています。
今後の展開について
静岡市の水産業を持続可能な産業となるよう支援をし、さらに発展していける状態をつくりたいと考えています。その手段として「しずまえ」を知ってもらい、「しずまえ=水産物のおいしい地域」というイメージをますます定着させていきたいです。
LEAPHさんの協力もあり、しずまえの認知度も向上してきました。
同時に、インターネットやSNSを活用し、しずまえ鮮魚を使った隠れた名店を知ってもらえる機会を増やしていきたいと考えています。
<静岡市水産振興課 しずまえ振興係より>