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LEAPHコラム

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2024.02.06

切って削ってスッキリした文章を目指す

「一文長すぎ」「ムダな情報多すぎ」を解消せよ

良い文章には様々な要素があります。リズム感、メッセージ性、例え話の巧みさなど。残念ながら、「これさえ意識すればOK」と一言では言えません。

一方で「なんだか読みにくいな」と思う文章には、決まった特徴があるようです。

今回は一文が長すぎる文章・ムダな情報が多すぎる文章についてです。

一文を短くする

まずは以下の文章を読んでみてください。

静岡みんなの広報は静岡の素敵な企業を紹介する自社メディアであり、インタビューを通して社長や社員に会社の事業や取り組みに込めた熱い想いを語ってもらうことで、「静岡にもこんな会社があるんだぞ!」とアピールして、静岡で働きたい思ってくれる人たちを増やしていきたいと考えています。

だらだらと長くて読みにくくありませんか? 明らかに詰め込みすぎです。この文章を読みやすくしてみましょう。

まず、情報を分解してみます。すると「静岡みんなの広報は〜」の後ろに4つの情報が含まれることがわかります。

①静岡の素敵な企業を紹介する自社メディア
②インタビューを通して熱い想いを語ってもらう
③「静岡にもこんな会社があるんだぞ!」とアピールする
④静岡で働きたい思ってくれる人たちを増やしていきたい

①はメディアの簡単な紹介、②はメディアの具体的な内容、③④はメディアの目的となります。それを意識しながら句読点で区切ってみると、このようになります。(が区切った場所)

静岡みんなの広報は、静岡の素敵な企業を紹介する自社メディアです。社長や社員にインタビューし、事業や取り組みに込めた熱い想いを語ってもらいます。私たちはこのメディアを通して、「静岡にもこんな会社があるんだぞ!」とアピールすることで、静岡で働きたい思ってくれる人たちを増やしていきたいと考えています。

いかがでしょうか? だいぶ読みやすくなりましたよね。

作業としては、①と②を区切りました。次に③④を一塊にするとともに、主語を追記して「誰が」を明確にしました。

文章を区切るときのポイントは3つあります。

・一文に入れる情報を絞る。
・同じ分類の内容でまとめる(近づける)。
・声に出して読んでみて、息継ぎのポイントで切る。

なんだか長くて読みにくいかも……と思った時に実践してみてください。

ムダな「こと」や「という」を削る

次に「余計な言葉を削る」についてです。

とりわけ多用してしまうのが「こと」や「という」です。

文章をまろやかにするクッション言葉として便利なため、無意識に挟んでしまうこともしばしば。ただし、使いすぎると文章にハリがなくなり、ボンヤリした印象になってしまいます。

たとえば、以下の文章をご覧ください。

LEAPHという会社は、企業や社会の課題を解決することをコアバリューとする会社です。

理解できないわけではありませんが、文章にやや“ぜい肉”が見られます。上記のものから無駄を削ってシャープにしたのがこちら。

LEAPHは企業や社会の課題解決をコアバリューとする会社です。

だいぶスッキリしましたね。下の文章にするにあたり、まず「こと・という」を削りました。なくなっても影響ないのがわかると思います。

くわえて、「会社」が重複していたので一つにまとめました。同じ単語が連続すると、やはり読みにくくなります。可能ならまとめてください。たいていは文脈から読み取れますので、思い切って削ってもOKです。

もちろん、すべての「こと・という」や重複を無理に削る必要はありません。場合によっては不可欠なこともありますが、少し意識するだけでグッとシャープな文章になります。

なお、今回は登場しませんでしたが、二つが合体した「ということ」や、「とても・すごく」のような過剰な修飾語、「これ・それ・あれ」といった代名詞・指示詞(通称:こそあど言葉)も口癖のように使いがちです。可能な範囲で削ってみてください。

文章にぜい肉が多いと感じたら、以下の3つに注目してみてください。

・余計な「こと・という・ということ」を入れていないか。
・同じ単語を繰り返し使っていないか。
・修飾語・代名詞・指示詞(とても・これ・それ・あれ等)を使いすぎていないか。

見極めのコツ

読みやすい文章か否かを見極めるコツは声に出して読むことです。「ここ、リズムが悪いな」とか「同じことを何度も言っているな」と意識できるはずです。ぜひ試してみてください。

文章:ライター蓬生

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